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世界名作劇場 レ・ミゼラブル 少女コゼット 第8話 お母さんのスカート 感想

2007.02.26(Mon)
「レ・ミゼラブル 少女コゼット」

ファンティーヌさんは仕事を探します。

しかし相当回っても、それは簡単には見つからないみたいですね。

でも、何としても彼女は仕事を見つけねばなりませんでした。

季節はもうすぐ冬です。

その身を切るような寒い季節の近づき。住む所さえない彼女。

そしてなによりも、コゼットのために送るお金が必要だったから。

今回はその身を削り続けるファンティーヌさんを見ていると、非常に辛いものがありました。


(世界名作劇場 レ・ミゼラブル 少女コゼット 第8話 お母さんのスカート 感想)


"隙間風"


人の優しさを受け入れないファンティーヌさん。

それは何故でしょうか。不思議でもありますよね、もう切羽詰っているのに。

でも、彼女はそれを施しだと受け取ってしまっている。

人は本当に辛い時には、自分自身に自信が持てません。

そして、人の視線が怖くなります。気持ちの部分で負い目を引け目を感じてしまうから。

では、彼女を追い込んだ人たち。

その人たちは心の中で笑っているのでしょうか。

果たして何も感じないのでしょうか。だとしたら心が貧しいのでしょうね。

人は嫌なものを見ないようにする部分があります。

それに触れるということは、認めることにも繋がってしまうから。

今は与える側に位置するマドレーヌ市長。

彼が心から人に対して尽くしたいというのは、これまでの流れで分かっています。

「第2話 ジャン・ヴァルジャンの秘密」 「第6話 コゼットの誕生日」

なのにファンティーヌさんと、すれ違ってしまっているのは隙間風なのでしょうね。

それはこの世界にある。

どうしようもない、どうすることもできない無情なのかも知れません。


"コゼットのために"


コゼットのためにと言う名目で、テナルディエから送られてきた手紙。

ファンティーヌさんに求められたのはお金でした。

だけど、お金がないファンティーヌさん。

彼女にはどうすることも出来ませんでした。

お金になるもの。彼女の大切にしているペンダント。

だけど、それはコゼットに贈ると約束しているものです。彼女に手放す事は出来ません。

そして、ファンティーヌさんの取った行動は、その自らの美しい髪を売るという行動でした。

確かに身なりは薄汚れてしまっても、その髪はまだ美しいから。

しかし、その美しい髪は彼女にとって誇りでもあったと思いますよ。

女性は髪を大切にします。だからそれは宝物でもあるはずなのです。


「私の髪を着せてあげる・・・・」


コゼットのために。コゼットのためだけに。

そんなファンティーヌさんの想いが込められていたスカート。

まさに自らの身を切ってまで手に入れた、そんな切なる想いのスカート。

それでも、コゼットの手には渡される事がなくって――。


しかし、テナルディエはどうにもなりません。

その欲望には、とにかく際限がない。

何処までファンティーヌさんを追い詰めようというのでしょうか。

彼女は美しかった髪も失くして。

彼女は綺麗だった指も傷だらけにして。

ただ必死に働いていました。愛するコゼットのためだけに。

愛する、たった一人の娘のためだけに――。


"見てる方こそが哀しむ"


この作品は描き方がストレートなだけに、それだけ心にもストレートに突き刺さってきます。

とにかく今回は見ていて辛かった。

ファンティーヌさんを見ているのが辛い。

その身を削って。その身を壊して。

ただ娘の事を一心に想っている、お母さんを見ている事が。

愛すべき存在を守ろうというお母さんは、こんなにも強いものなのでしょうか。

なのに、また彼女には不幸が訪れてしまったのです。

彼女が必死になって稼いだお金をスリに奪われてしまうという・・・。

そして、人は人の上辺を見て判断する。

警察でさえも彼女の言葉を、まともには受け取ってくれませんでした。

すっかりみすぼらしくなってしまったファンティーヌ。

その身を崩して。その身を削って。その身を壊して。

その結果、他人を信用する事ができなくなってしまった彼女。

そんな彼女を見ているのが本当に辛かった。そうなってしまったのが哀しかった。


"雪のように"


コゼットを追い詰めるテナルディエ一家。

お母さんを信じきっているコゼット。

コゼットはお母さんが迎えに来てくれることを信じている。

だからこそ、ここに居ようと思っている。

コゼットは雪のように真っ白な心を持った純粋な少女。


天空から、薄っすらと降ってきた雪――。


その心さえ、その体さえ。

もはや極限までに追い詰められてしまったファンティーヌ。

自分は、そんな描写をまともに見てはいられませんでしたね。

真っ白な雪。

それを子供が見ると笑うかもしれない。

それをコゼットが見ると、綺麗だねお母さんって笑うかもしれない。

しかし、今のファンティーヌにとって。

綺麗な雪は、決して暖かい衣にはなってくれないのです。

本当に辛い時に見る雪は、とにかく心を冷たく埋め尽くすと思う。


そして、雪は止まない。

最悪の出来事が彼女に訪れてしまった。



アランの見た光景は、もしかすると自分がそうなっていたかも知れない光景でもあるのですよね。

そんな、"もしもの光景"から救ってくれた存在がいたアラン。

それは彼にとって何よりの贈り物だったと思う。

そして、そんな救ってくれる存在がいなかったファンティーヌ。

一体、彼女に何が足りなかったというのですか。


其処に生まれるの感情。

果たして、その名をどう呼べばいいのでしょうか。



にしても次回予告はどうしたら良いんでしょうね。



「懲らしめてやる~!!」



まあ、それは一つの癒しですよ。

きゃつらは次回予告にしか出れないみたいだしさ。はぁ。ww

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