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TVアニメ Kanon 第23話 茜色の終曲 ~finale~ 感想

2007.03.09(Fri)
「Kanon」

第22話のラストで、冷たい雪の中に力尽きてしまった祐一。

激しく吹雪く雪の中、祐一の前に一人の少女が現れました。

それはまるで夢を見ているかのような光景。

そして薄れ行く意識の中、祐一は眩いばかりの光を見ます。

「うんっ、約束」

それから光は一台の車のライトへと姿を変えて。

そして、その中から現れたのは一人の女性でした。


あ、あう~~~~っ!!!

ってゆーか、意表をつく人が登場してしまったぞーーーっ!!!



普通はさ、その意外性にどうしても「あう~!」って驚くと思うんだよ。ww


(TVアニメ Kanon 第23話 茜色の終曲 ~finale~ 感想)


(意外な再会)


一体何がどうしてどうなって、"あの人"が出てくると思うんですか!!


うお、やられた!って言うのがまず第一にありました。

行き倒れになった祐一を助けてくれたのは、沢渡真琴さんだったのです。

祐一が幼い頃に憧れの想いを抱いた、本当の沢渡真琴さん。

自分の原作をうろ覚えの記憶では、確か描写もあまりされていなかったと思うのですけど。

これには普通びっくりしますって。

でも自然と受け入れられるのが不思議でしたね。


(彼女の中に感じられる面影)

沢渡真琴さんに、今の胸の中にある想いを告白する祐一。

目の前の人は本当に久しぶりに再会した人です。

だけど不思議と祐一の心は落ち着くのでしょう。

それは彼女がただ単に優しいからだけじゃない。

彼女にある雰囲気が、不思議と祐一に何かを訴えかけてきたのでしょう。


北国の木は冬の寒さもじっと耐えて年輪が増えていく。

そして強くなっていく。それは人間も同じ。



祐一の嘆きを受け止めてあげる優しさと、しっかり応えてあげられるような強さを持った真琴さん。

とても不思議な人です。あまりにも不思議な人ですよ。

じゃあ、どうして彼女にそんな言葉が言えるのかと考えてみたら・・・?

でも、それって別に特別な強さとかそういうのじゃなくって。

彼女が今までの人生の中で、ちゃんと積み重ねたきたものがあるからなのでしょう。

だけど彼女の部屋にあった鈴とかを肉まんを見ていると、思い出すのは"あの真琴"でした。

まだ幼くって。いつも笑ってて。

からかうと「あう~」って言う。そんな元気に飛び跳ねていた真琴を。

もし真琴が祐一の側にずっと居ることが出来た世界があったとして。

祐一や家族とずっと時間を積み重ねていけたとしたら。

そうしたら、目の前にいる彼女のようになっていたのでしょうか。


(強い少女)

ずっと部屋から出てこない名雪。

きっと今の彼女の心は孤独と言う名の雪に覆われています。

そんな名雪を香里が諭しまたね。それは栞との事を話しながら。


「あの子、もうすぐ死ぬの」


香里はそんな妹をずっと見ないようにしてきた。

やがて来る別れ。

必ず訪れる別れから、ずっと目を背けていた。

でも、それは間違っていたと気付かせてくれたのは祐一や名雪のおかげだったと。

香里は失うことへの怖さを知っていますよね。

すぐ其処に迫っている大切な大切な人との別れ。

それは時間が経つごとに香里の中で大きく大きく姿形を変えていくはずで。

その過ぎていく時間が彼女の中にある怖さを大きくしていく。

だけど、今の香里はそれさえも受け入れているのでしょうか。

確かに怖い。絶対に怖い。

それでも今の栞と香里の関係は、きっと前より仲が良いのだろうって気が自分はしていました。

それは嬉しい。でも哀しい。


「彼に心配掛けちゃだめよ」


そして、あの香里の言葉を聞いていると。

名雪には前の自分みたいに心を閉ざさないで欲しいっていう想いがひしひしと伝わってきます。

香里は強いですよ。

所詮男なんておろおろあたふたしているばかりで。

もしかしたら男の強さなんて女性の存在があってこそなのかも知れません。

祐一も北川もしっかりと見習った方が良いですよ。

でも、不思議とお互い支えあっているのも間違いない事実なのです。


(足跡残して)

あの「Last regrets」が流れる光景を見ていると、もはや惹き込まれてさ。

其処にあるのは、決して長いとは言えないけれど、今までにちゃんと積み重ねてきたもので。

そういえば第1話から色々とあったなと感慨深いですよね。

楽しいことばかりじゃない。悲しいこともあった。辛いこともあった。

思えばここの感想にも色々とありました。

なんとも見ていて気持ちの浮き沈みも激しい作品であったなと、少し感激に浸った瞬間でもあって。

そして、その光景は祐一たちが作ってきた想い出。

ある意味で、それはまるで雪道に残してきた足跡のようなもの。

降り積もる雪は、その足跡の上にまた降り積もって。

またその上には足跡が作られて。

きっと人生と言うのはその繰り返しでもあるのでしょうか・・・。


"両手には降り注ぐかけらを"


降ってくるのは眩い煌き。儚い煌き。

降り積もって、降り積もって。

また足跡付けたり。雪だるま作ったり。雪うさぎ作ったり。

きっと、それはどんな風にでも形は変えることができるのでしょう。

いつかは悲しみの雪でも、いつかは喜びの雪へと・・・。

そして、その降り積もりは積み重ね。

その煌きはたくさんの想い出。時間の欠片。

其処にあるものを何かに例えるならば、それは全てが奇跡なのでしょう。

でも、奇跡のままじゃだめなのかもね。

軌跡にならないといけないのかも知れません。


(あゆの願い)

祐一とあゆの交わした約束。

それを祐一は果たそうとしました。

あの一本の切られた木の場所。

そして祐一が頭の中に描いた光景。

目覚めた朝には、其処にはみんなが居て。みんなが笑ってて。

とっても優しい、そんな世界です。

それは祐一の中にある願いの一つだったのかも知れません。

こうなると嬉しいな。こうなると素敵だろうな。こうなると楽しいだろうなって世界。

例えば前に自分が書いた「ねこーねこー」とかみたいなさ。

う、うぐぅ~。

だけど現実を見つめると、目の前にはあゆがいない。

祐一の周りには大切な人がいない。


「また会えたな」


そして今一度の、祐一とあゆの再会――。


祐一はもう会えないと言うあゆに、三つ目の願いを言ってくれと言いました。

残された最後の願いを俺に叶えさせてくれと。

そして、あゆの言った願い。


「ボクのこと、忘れてください」


ボクなんて存在は最初から無かった。

ボクなんか最初からいなかった。

あゆは祐一に何もかも忘れてくださいって。

想い出さえも何もかも。

それがあゆの願い。

でも本心じゃないのは目に見えてます。

そんな涙を流しながら、悲しそうに苦しそうに訴えてくる。

目の前の小さな、まるで天使のような少女。

その小さな体に何もかもを抱え込んで。抱え込もうとして。


だけど祐一はその願いはきけないと言います。

だって祐一にはあゆの事を忘れられる訳がないのだから。

なにより、忘れてしまうほどに哀しいことはないのだから。

そして、あゆが言った本当の最後のお願い。


「・・・・・・・・」


しかしそれは風に流されてしまい、祐一には聞き取れません。

そして祐一の前から消え去ってしまったあゆ。

その抱き締めた温もりだけを、祐一の腕の中に儚く残して――。


(君の笑顔)

あのベンチでの場面での独白を聞いていると、

あゆは全て最初から分かっていたのかも知れません。

でも、それから目を背けていた。

あまりにも受け止めきれない哀しみから。

そして、ずっと夢を見続けていた。

繰り返し繰り返し見続けていた。

だけど、その夢にも終わりの時が来た。

でも、それは最後の終わりじゃなくって、もしかすると目覚めとも受け取れるんじゃないかな。

しかし祐一はあゆを失った哀しみでいっぱいです。

そんな祐一の目の前に名雪が現れました。

あの時に名雪が言った「強くなるよ」は、一緒に強くなろうって事なんでしょうね。

一緒に支え合おうって。一緒に頑張ろうって。

見てると、それは家族でって意味合いが強い気がしたかな。

まあ、それが名雪らしいというか。

とにかく彼女の笑顔は祐一の心に希望を与えたと思いました。

誰かの笑顔は、きっと誰かも笑顔にすることができるのです。


"最後の願い"


それにしても、今までの思い出の場所に降る雪の描写がすごい。

その雪こそ喋りはしません。なのに、まるで何かを語るかのように降っているようで。

そして叶ったと言う、たった一つの願い。

それは最終話・「夢の果ての追複曲 ~kanon~」で明らかになるみたい。


まあ、ここまでやられるとさ、期待するしかない訳ですよ。

きっと最後はとびっきりの笑顔を与えてくれる作品になるんじゃないかと思われますね。



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