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TVドラマ ハゲタカ 第5話 ホワイトナイト 感想

2007.03.31(Sat)
「TVドラマ ハゲタカ」

それにしても、このドラマを見ていると圧倒されるな。

マジでされてますわ。

今回は新たな新勢力の参戦。

そして予想外の悲劇から、物語は更なる展開へと。

この先に待っているのは果たして・・・。

それに前回の予告を見る限りでは、ついに鷲津さんが撃たれるみたいでしたが。

どうしてそんな事になってしまうのか。

さあ、その真実も果たして・・・。


(TVドラマ ハゲタカ 第5話 ホワイトナイト 感想)


第4話の株主総会の後で、鷲津の前に現れた男。

それは6年前に鷲津が追い込んだ、あの西乃屋旅館の息子・治でした。

治は言います。鷲津に自分と手を組みませんかと。

こいつも会社を興して、それから色々と仕掛けていたようです。

なんと言うか、まさに群がってきましたね。

死に掛けた獲物に向かってハゲタカ達が。


「仕掛けるよ、戦争だよ。戦争」


怖い世界だわ。

数年前には工事現場で働いていた治が今ではこうして会社の社長をしている。

どうやったのかは知りません。それだから恐ろしくさえあります。


(見届ける義務)

出て来ましたね。「TOB」という言葉が。

ええ、某事件で世にも有名になった言葉です。

まあ、それについてはともかく。

大空電機も株主総会で何とか株主をまとめたかと思えば次なる手が打たれてくる。

芝野さんも一苦労ですよ。こういうのって心労とか凄そうだよな。

でも、鷲津さんも何だか考える事があるみたいだった。

あの大木会長の墓前で手を合わせて。一体何を思ったのか。

由香と鷲津の会話もなんと言うか重みがあるというか。

とにかく二人には見届けなくてはならないってのは確かだと思いました。

でも登場人物にとって、大木昇三郎の言っていた言葉が改めて重みが増してきた感があります。

鷲津さんはホライズンを裏切るような何かを覚悟したみたい。

それは一体誰のためなのか。


(治と鷲津の考え)

治は大空電機の「ホワイトナイト」になると言ってきました。

ねえ、またまた要チェックな単語の登場です。

同時に治の考えている事が分からない。

それにしても鷲津は大空電機を生かすように考えていました。

大木会長という人は本当にカリスマであり尊敬されている人物だったのでしょう。

そうでないと人の心は動かせないでしょうし。

自分は、あの「大木流経営論」を読んでみたくなりましたね。

でも、鷲津さんの歩んでいる道は危ない懸け橋だったのです。

治もまだまだ何かを仕掛けてくるみたいで。なんか不安になってくる。


(背中を押すもの)

しかし従業員もマスコミも、まるで何かに群がるように押しかけてきます。

治も怖いことを平然と言ってますし。あいつの冷めた目が怖いですよね。


「ぶっちゃけて言います」


彼は大空電機の現社長である塚本さんの心をかき乱す言葉で不安を誘います。

今でさえあれほど怯えていそうだった塚本さん。

さらには芝野さんとの仲違いも狙っていたのでしょう。自らを優位に立たせるために。

言葉はそうだと判っていはいても、心が揺れていれば受け入れてしまう。

TOBはハイパークリエーションが優位に立ちそうでした。


(何故か引き付けられる)

なんかみんなに苛立ちが募ってきたな。危ないです。

由香が言うように、治は確かに変わってしまった。

そして全てを利用しようともしていました。

はた目から見れば、あの治のTV出演は全然信用見が感じられないんですよね。

でも、何故か知らないけれど民衆はそう言うのが好きで見てしまうんですよ。

その実例を自分はいつかTVで見た事がありますから。

ええ、その意味は分かるでしょでしょ?ww

TV放送で過去の事を暴露し始めた治。

自らの過去。そして由香の過去さえも。


(危ない橋)

鷲津さんのもとに送りつけられてきた銃弾。

危なくなって来ました。もはや身の危険さえも感じられます。

もはやお金が絡むとヤバイですね。危ないですよ。

だけど面白いんだよな。これが人間の考えでもあると思いますよ。

危ない世界を見てみたい。

このドラマを見てる人はある意味でそう思う部分もあると思うのですが。

鷲津と治は本当に危ない。

緊迫した空気。切羽詰った雰囲気。

部下の裏切り。非難。

それでも鷲津が追いかけているもの。

もはや話はどうなるかすら分からない。

でも、確かに芝野さんが治に言ったこともある気がするな。

とにかく、見ていて圧倒されてるから上手く感想も書けないのが本音でもあるんです。

だけど過去が全ての根っこであるのは確かだと思います。

これはずっと過去に捕らわれたままの人達の話でもありますね。


(言葉の重み)

由香としては鷲津がいい様に言われているのが悔しかった。

そんな由香は鷲津にTV出演して治との議論を持ちかけました。

今の鷲津にある真実。

今の治にある真実。

由香と芝野の抱えている真実。

その胸中は第1話の頃とはまるで違うのかも知れない。

どうしてこうなってしまったのか。どうしてこんなことになっているのか。

全ては過去から現在に繋がっている。


「いつから伝統の価値はこんなに低くなったんだ」


あのレンズ職人の加藤さんが言った言葉は伝統ってだけじゃないと思いました。

本当にいつからこんな社会になったのか。いつからこんな世界になってしまったのか。

それこそ歳が行った人だから言える様な、何か知らない重みも感じられたのですよ。


(鷲津と治の対決)

TV番組で二人の白熱した議論が続きます。

何て言うかね、本当に白熱した雰囲気があるんですよ。

両者による様々な駆け引き。ああ言えばこう言う。まさにそれの繰り返し。

ある意味では国会みたいなものですよ。ああ言えばこう言う。

でも、一本の電話がそれを終らせました。

ホライズン本社から鷲津への命令。

鷲津はホライズン社を解雇されてしまった。

どうにもならない現実ですよ。

治も何を思って笑うんだろう。由香の手も震えていた。

せっかくこんな場を作ったのに、治の思うような展開になってしまった。

しかし、ここでハイパークリエーションのインサイダー取引が暴かれる。

一瞬にして全てを失くしてしまった治。

それによって、いい様に振り回された人達も絶望の淵へ。


"怖いね"


自分にはそんな言葉しか浮かびませんでしたよ。

本当に怖いと思いましたよ。

そして鷲津がどうしてあんな行動を取ったのかを由香は知りました。

鷲津さんも哀れだよな。


(引かれたトリガー)

ある意味では全てを無くしてしまった治と鷲津。

お金に振り回された二人。

金、金、金。世の中は金。

そんな金をばら撒く治。

そして最後に手にしたのは銃だったのです。


「撃てよ」


鷲津さんもそれは罪滅ぼしのための言葉だったのでしょうか。

自殺しようとした治。

それを止めに入った鷲津。その拍子に弾かれたトリガー。


そして、ついに悲劇は起こってしまった――。


あれが第1話冒頭の真実ですか。

だが、こうなると最終回はどうなるんだろう・・・。

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