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映画・「明日の記憶」 感想前編 「未来に対しての恐怖」

2007.07.05(Thu)
「明日の記憶」

先日の事ですが、一本の映画が放送されておりました。

そのタイトルを「明日の記憶」と言います。

自分はそれを見ていました。

それで思ったんですが、それはあまりに突然に訪れた――。

しかし渡辺謙の演技ですが、これは凄い雰囲気を放っていたと思いますよ。

この人はやはり演技派ですよね。

けど、この映画は役者さんの演技が凄いって言うかな。

それは確かにあったと思いましたね。

色々な意味でも見入っておりした。

まあ、かなり長文にもなりましたので、感想については前後編で分けてあります。


(映画・「明日の記憶」 感想前編 「未来に対しての恐怖」)


「アルツハイマー病」



自分もその病名は聞いた事だけならあります。

けれど、それはやっぱり自分達は何も知らないじゃないですか。

これはあくまで自分の視点からの話ですが、きっと目の当たりにしている人は少ない。

だから、そういう面でも「解らない」が重なりました。

けど、分からないが重なるからこその「怖さ」が出てくるんですね。

そんな事がいつか自らに起こったと考えたら、あまりにも怖かったんです。

しかし及川光博による先生の姿も怖かったな。

まあ、自分にとってのミッチーにはどうしても「王子」としての固定イメージがあるからさ。


この作品の題名でもある「明日の記憶」。

では、それはどうして作られるのか?



これは自分がこの映画を見ながら思った事ですが、

それは、「今の記憶」があるから、「今日ある記憶」があるからこそ作られていくんだと思います。

でも、主人公の男性は「その今日ある記憶が少しずつ失われていく」のです。

それはすなわち、「過去の思い出が消えていく」と言う事――。


きっとさ、それに対しては大抵の人は想像すると怖いって気持ちが浮かぶと思う。

いや、違っていたらすみません。

けれど、そういうのを自らとして実感するには、「何か目の当たりにするしかない」と自分には思えます。

そういうのを、この映画はあまりにも映像として見せつけてきます。

だからこそ「未来への怖さ」が際立ってくる。

うーん、この言い方じゃ解り難いかな?

ここは自分の考え方として書いて置きたい部分ですので、書きたいのですが・・・

じゃあ、このブログにある感想から例を出して書きましょう。


「Kanonにおける真琴」 「AIRにおける観鈴と晴子さん」 「SNOWにおける澄乃」


この映画を観ていると、自分は何処かで彼女達が頭に浮かびました。

あまりにも見てると残酷ですよ。

上に挙げたような作品に触れた人なら、この気持ちはきっと解ってくれると思う。

その、徐々に自分が何をしているか解らなくなっていく。

その、自らが取った行動が区別できなくなっていく。

そういう映像は見てる人の方こそ、どうしても苦しくなってしまうから。


人は自分の痛みよりも、きっと他人の痛みの方が痛い時がある。

そして、その痛みにはきっと耐えられない時がある。



あのミッチーが演じる医者ですが、それは診ている者で、見てきた者です。

だからこそ、それは出来うる限りに感情を抑えて、淡々と言うしかないのかも知れない。

それはたくさん見てきたからこそ、たくさん診てきたからこそ。

しかし映像は痛いですよね。あまりに胸には痛かったですよ。

けど、そんな現実って、本人もすんなり受け入れられるものじゃないよな。

一番側にいる妻だって、それは夫がそうなるなんて思いもしない。


けれど、この映画は見た方に少なからず何か感じるものがあると思います。


だって、それは親と重ねてしまうから。

それは年老いた人のそれよりも、若い人の方がきっと感じるんだと思うかな。

それもこれも、「考えさせられる」という面が大きいですね。


その命が失われるのは「人の宿命」だそうです。

だから、出来る事をしたい。

だから、してあげたい。

だから、して欲しい。

そういうのは誰にだって、きっと出来る事だとも思う。


だからさ、出来ればいいんだよね・・・「それ」をさ・・・・。


でも、出来ないんだよ。

きっと「それ」を出来ない人は、この世界にたくさんいると思う。

だから、そう言う人が見た時も、この映画は感じるものがあると思いました。

そんな見ている人に痛さや辛さも与えるような作品です。

けれども、それに対して立ち向かう姿も描いています。

じゃあ、それは確かに救いを与えてくれるのだろうと自分は思いたくなりました。


明日の記憶 オリジナル・サウンドトラック
明日の記憶 オリジナル・サウンドトラック

(映画・「明日の記憶」 感想後編に続きます)

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