秒速5センチメートル 感想前編 「リグレット」
この作品についてですが、以前にも第1話だけの感想は書きましたっけ。
しかし、DVDをようやく見られたので、今回はその感想を書きたいと思います。
だけど、この作品については特典のインタビューにもありましたように、
距離、時間、速度についても、やはり思う事はあったでしょうか・・・。
(秒速5センチメートル 感想前編 「リグレット」)
(第1話 「桜花抄」)
この第1話については、以前にも感想は書きましたか。
(秒速5センチメートル 第1話「桜花抄」)
これは今読むと長いので、ちょっとここで要約しておきましょう。
でも、やはり「距離」や「好き」って感覚を感じていたと思いますね。
その列車の中での時間や、あの年齢じゃ簡単には越えられない距離とかさ。
それはもう、見てたらこっちまで切なさや重苦しさも感じていましたし。
だけど、あの終り方には希望のようなものもあったと思うんですよ。
きっと、あの二人は、この先では一緒にもなれるだろうと。
だからこそ、自分は以前にネット公開での第1話を見た時は、
いつか続きである、その第2話も第3話も見たいと思いました。それで今回見てもいる訳です。
(第2話 「コスモナウト」)
このコスモナウトでは、あれから遠野君が鹿児島へ引っ越した後の事を描いておりました。
しかも、その大部分は、彼に恋をしている少女の視点から。
あれはさ、見てる方は遠野君がずっと明里の事を思っているだろうと察している。
だから、あの子を見てると、その想いは叶わないだろうと思ってもしまうんでしょうよ。
けど、あの子は遠野君に対しての距離を彼女なりに縮めようとしていて。
それこそ彼女は、泣いちゃうくらいに彼の事が好きで。好きで。
少しでも一緒に思えた事が、あの子にとってはとっても嬉しく思えた。
それこそ何処までも飛んでいけるくらいにも思えたのでしょう。
どんどん好きになってく、それがたまらなく苦しくなるほどに。
あの子の中で、それはとめどなく、とめどなく溢れていく。
でも、あの子は告白すること出来なかったんですよね。
あの子の口からは、どうしても零れなかった・・・。
優しい優しい遠野君。
彼はあの子に対して、とても優しかった。
だけど、それはあくまでみんなに対して優しいのでもあって。
なのに優しくされれば、されるほどに好きは更に強くなって。
あの子はいっぱい考えちゃったんだろうね。
もう、いっぱいいっぱいなのでしょう。
想いの指向も、思いの思考も。
そして彼は、遠い場所にいる存在だけをずっと見ていると気付いてさ。
それでも、どうしようもなく好きなんだって気持ちには、やはり自分は切なかったですよ。
しかし妙な偏見から物を申すと、あの遠野君はすごい悟りを開いている人にも見えておりました。
お前もしかして、あの子の気持ちも全て解ってるんじゃないか。
まあ、ここは冗談ですが。しかし、そう見えなくもなかったと。(笑)
でも、遠野君自身はメールを出す宛がないってニュアンスがあってさ。
まあ、其処からこのアニメに対してあれ?とも感じ始めたんですよ。
どこかでおろおろしてきたぞと。これ、もしかすっと第3話は危ういぞと。ww
(第3話 「秒速5センチメートル」)
また、あれからの話が描かれました。
今度は東京でのお話。遠野君も社会人として働いていて。
だけど、彼の隣には彼女がいない・・・。
まあね、やっぱ自分としては、この第3話で「あの二人が一緒にいる日常」を見たかった感もあってさ。
でも、この作品の主題としてはやっぱこうなのかなと。
とにも、見た後にはちょっとやるせない感情も広がってしまったようなね。
やはり想いは距離を越えられないのか・・・とか、
やはり時間は想いを変えるのか・・・とかさ。
そして、それは時間が経てば当然でしょうが、
あの二人も本当に普通の、ある意味では「何処にでもいるような大人」にもなった感じでさ。
実はそれが自分の心に一番突き刺さってもしまったのでしょうね。
それこそ何処か現実感が強くって。
だから今作に対しては、ちょっと納得の行かない部分もあったと思うんです。
しかし、だからこその「あの主題歌」でした。
「One more time,One more chance」
もう一度時間を。もう一度機会を。
彼(彼女)は、後悔をしているのでしょうか――。
でも、あの歌に乗せての描写は、実はある意味で卑怯だとも思ってしまったんです。
ああ、断わっておきますが、これはいわゆる悪い意味での卑怯ではないですよ。
自分としては、こういう描き方も決して嫌いではないので。
でもね、それはあまりに当てはめ過ぎだろうと。あまりに歌と映像が一致し過ぎだろうってさ。
やっぱり彼は彼女を、彼女は彼を、
その世界のどこかで思ってしまう。その視界のどこかに探してしまう。
だから、おそらくは今の自分に対して満たされてはいないのでしょうか?
手紙もメールも、
あの時渡してたら、あの時送ってたら、
何か今とは違っていたんだろうか。
でも、もう終っちまったんだなと、もう散ってしまったんだなと。
最後は遠野君も振り返ってから笑えた。
だから、そんな風に自分の心に一つの折り合いを付ける事も出来たのでしょうか。
それでも、やはり心では、いつまで経っても思ってしまうのでしょうけれど・・・。

One more time,One more chance 「秒速5センチメートル」Special Edition
(感想後編へ続く)
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