吉田秋生・「櫻の園」 感想
そんな日本語にはとても不思議な魅力があるだろうと自分には思いますが。
そして、不思議なのはその「さくら」という、咲いて散りゆくものの美しさ。
しかし、この本も読んでみたら感じるのですけど、きっとザックリ来る部分もあると思うな。
でも、それ以上に感じるのは何だろうな。「そんな気持ち」ってやつじゃないんかな?
(吉田秋生・「櫻の園」 感想)
まあ、自分は「そんな気持ち」と書きましたが。
それって「どんな気持ち」だよって問われると、それこそ曖昧で感覚的なもので。
だけど、この本を読んでいたら、そんな気持ちが何かひどく刺激されてしまうのな。
例えば、あの頃に自分はそんな気持ちだったろうか。
例えば、あの時に自分はそんな気持ちだったろうか。
例えば、明日の自分はそんな気持ちになっているのだろうか。
そういうのを読んでいると、どうしようもなく刺激されてしまうのな。
そして、「そんな気持ち」を大切にしたいか、邪険にしたいか。
それはこの本を読んだ方が歩んできたものに問いかけてみればいいんじゃないかな。
「いつか忘れることがあっても、きっとまた思い出せるわ」
じゃあ、「そんな気持ち」を思い出せたというならば、
それはそれで、その時に「どんな気持ち」になれるの。なれたのでしょうか――。
きっと読めば読むほどに、こんな物語を書ける作者のことが不思議に思えても参ります。
吉田秋生って方はいったいどのようなお人なのでしょうか・・・と?
櫻の園 白泉社文庫
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