コードギアス創作・「背中越し」
(コードギアス創作・「背中越し」) 「R2 第4話以降の設定で勝手に創作」
あの時からナナリーの居場所が無くなった。
いや、それは奪われたのだ。
そして、ナナリーが確かに在った場所に・・・今は「やつ」がいる。

この位置からは「やつ」の小さな背中が見える。俺はあまり「やつ」の前を歩きたくはない。
ふん、それは「やつ」も同じだろう。この前の一件(R2 第4話)でも何かとあったからな・・・。
そんな「やつ」とはロロ・ランペルージ。俺の偽りの弟。
その名が本物かどうかは定かではないが・・・。
チッ、しかし誰が付けたかは知らないが・・・まさか、かつてフランスの「徒歩王」でも気取ったつもりか?
だとすれば、まさにやつはナナリーの居場所を"お前で塗り潰して"しまった。
くそ!学園の皆まで在ったはずの記憶を操作されてしまっているのだ。
くそっ!くそっ!今の学園内では誰もナナリーの事を覚えてやしない。
俺だけだ!俺だけがナナリーの事を・・・!!
(ぼくはここにいるよ。きみはいったいどこにいってしまったんだい)
俺にとって必要なのは弟ではない。
ましてや偽者の弟など眼中にも入らない。
なのに、今ナナリーの居た場所にいるのは誰だッ!
俺には妹の!俺のナナリーだけが傍に居ればいいんだッ!!

(ぼくにはおとうとなんていらないんだ)
ならば貴様なんか散々使い回した挙句、まるでボロ雑巾のようにあっさりと、さも当然の如く捨ててやろう。
ああ、そうだ。ナナリーを見つけ出した時がお前の最期だ。
そうだ、それに相応しいような舞台ではなく・・・くくく、真っ黒な床を用意しておいてやろう。
ああ、ボロ雑巾に相応しい穢れきった廊下をなあッ!ボロ雑巾めがあッ!!
いや、お前なんかロロ雑巾で十分だな!このロロ雑巾めがあああああああああッ!!
フン・・・だが、まだ今は平静を装わなくてはならないとは。
しかし、ロロの持っているペンダント。あれが無性に気になる。
ああ・・・何故なら、あれは確かにあの日、あの時、あの場所で――。
俺が、この手で、ナナリーに渡したはずの――。
ならば、それをロロが持っているという事実。
やはりロロはナナリーに繋がる何かを知っている?
それとも隠している!?
いや、まさかナナリーはすでに!!?
・・・いいや!そんなことは絶対にない!ああ!そんなことが在ってなるものか!!
(ぼくがナナリーをたすけてみせるんだ)
俺はルルーシュ。
ナナリーの為ならば。
かつてのヴェーデキント原作の戯曲のように。
魔性ともなり、この瞳に宿る力で。
この手は、きっとパンドラの箱すら開けて見せよう。
世界の神が、俺たち二人を永遠に別つ時まで――。
・・・いいや、それは違うな。
なぜならば、これから俺こそが世界の神となるのだから。
フン、しかしパンドラの箱を開いた後には希望も在るという。
だが、其処にあるのはそうではない。
其処にあるのは俺とナナリーだけが存在する世界だ。
そうだ、俺がまさに創り出したい世界は・・・。
ふん、すでに新たなる創造への幕は上がっている。
立ち塞ぐ障害には手駒の忠実なる獣どもで地霊と化せばいい。
そうしてしまえばいい。
そうだ、そうしてしまえばいいんだ。
目覚めはすぐ其処にある。
間違っていたのは世界の方なんだと、抗えぬほどに理解させてやろうじゃないか・・・。
(〜終〜)
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