空色ホーム > 空詰想話 > コードギアス創作・「プライド」

コードギアス創作・「プライド」

2008.06.23(Mon)


(コードギアス創作・「プライド」) 「ギアスR2 第11話より勝手に創作」


・・・重い。瞼がとてつもなく・・・重い。

・・・暗い。世界が、何もかもが・・・暗い。

・・・けど、ならば・・・この瞳を開かなくてはいけない・・・。

・・・だって、私は誰にも負けたくはないもの・・・。

・・・そうよ、たとえ私一人の力では何も出来なくとも・・・。

・・・この私の気持ちだけは・・・。

私、紅月カレンとしての心だけは誰にも思い通りにさせたりは・・・しない――。

そう、微かな意識だけを頼りにし、私は瞳に力を込め、そのままグッと見開いた。

すると視界の中には誰かが目の前に立っているのが見えてくる。

まだ少し視界はぼんやりしているけれど・・・。

でも・・・その立っている相手の姿は段々と・・・そう、段々と見えてきた。

あれは・・・スザク・・・・枢木スザクっ!!

そして、私が意識を回復したのに気が付いたのか・・・スザクが私に対してその口を開いた。


「やあ、カレン。君とこうして面と向かって話をするのは・・・いつ以来だったかな?」

「む、むむむーっ!(な、なんであんたがっ!)」

「ああ、無理に喋ろうとしなくてもいいよ。どうせ君は動けやしないんだから。
 それに僕とは喋ることすら出来ないだろうし・・・」


くっ、私の身体は縄で拘束されてて動けない。

それに口には何か巻かれて、猿轡のようにされている・・・な、何よこれッ!!

私は敵意を真っ向から宿した視線をスザクに対してぶつけた。

でも、あいつはそれを軽く受け流して・・・。

ふふ、スザク・・・相変わらずね。そのねちっこそうな態度。

でも、私には分かっているわよ。

あんたがどれだけゼロを・・・いいえ、ルルーシュに対して深い感情を抱いているのか。

それに、あなたの本質だって。

その優しそうで、綺麗な顔の奥に潜んでいる・・・あなたの本当の姿だって!

そうよ、あなたも・・・ルルーシュも・・・ええ、どうせおんなじ穴のムジナなのよ!!

そう・・・ルルーシュだって・・・・・なのにっ――!!


「カレン・・・そんなに怖い顔をしたって仕方ないだろう」

「むむむー!(うるさいわねー!)」

「・・・まあ、いいよ。それに君は今から皇帝陛下の前に引き出されるんだから」

「むむむむむーっ!?(なんですってー!?)」

「仕方ないだろう。だって君は黒の騎士団のエースとして、僕たちに戦いを挑んできたのだろう?
 そして・・・捕まった。
 そう、今の君は捕虜なんだよ。しかも無力な、たった一人ぽっちの・・・ね?」


・・・反論の余地がなかった。

そうよ、私は気持ちだけで誰にでも勝てるものだと思って・・・いたわ。

だけど、結局はこうして捕まってしまって。

何も出来なくて。

そして、ムカツク相手を目の前にしていても、拳を振り上げることも・・・出来ない。

この身体が動けば、こんなねちっこい男なんて、きっとボコボコにしてやるのにっ!!

でも、前にこいつと格闘をした時には、なすがまま組み敷かれてしまった。

どうして、どうして私は女なんかに生まれてきてしまったのだろう。

私は、私は、私は・・・もっと力が欲しいのに――!!

頭脳ではルルーシュに勝てない。力ではスザクに勝てない。

この私の存在って、結局は何だというのよ・・・。

そう、シーツーにだって、私なんかじゃ・・・きっと。


「どうしたんだい、カレン?・・・まあ、いいか。それに僕はもう切り捨てたんだよ。
 何をって?それは・・・だって仕方ないだろ?」


仕方ない・・・ですって?

はっ、あのお姫様の事でも言ってるのかしら。

・・・そうね、確かに仕方がないのかもね。

それに、私がこうして捕まって、身体を縛られて、会話すら出来なくて・・・いいように言われているのだって。

・・・そうね、仕方がない事なのかもね。

だって、私には力がないんだもの。どうしようもないじゃない。

どんなにそれが悔しくたって、どうしようもないじゃないの。

けど悔しいのよ。この心が痛いのよ。この胸が疼くの。

ルルーシュには勝てない。スザクにも勝てない。シーツーにだって・・・勝てない。


「じゃあ、そろそろ行こうか。皇帝陛下の御前へ・・・」


ブリタニアの皇帝。何か名前と髭の長いやつ。

私たちイレヴン・・・いいえ、日本人を。

そして、この国を力によって支配している絶対的な根源。

そんなやつの前に引き出されたら、私は一体どうされてしまうの?


ギアスR2 第11話 カレン・2



ふっ、いっそこのまま墜ちてしまえばいいのかもね・・・どうせ私なんて・・・。

そうして、私はどこか投げやりのような微笑を浮かべた。

だけど、それは布に隠されて誰にも分からないのだろう。

ただ、ただただそれだけが。

今の無力な私にとって、最後に残されていたプライドだったのかも知れない。

足が重い・・・瞼がまた重くなる・・・。

そして、私はもう瞳を開いているのが辛い・・・。

誰か、だれか、ダレカ・・・ワタシヲタスケニキ・・・――。


「そういえば、陛下は強い存在を好まれるんだ。
 だから、その戦闘服にまた着替えさせておいてあげたよ」


この・・・ス、スザクー!!!!!

・・・って、もうっ!こんなのはやっぱり嫌よッ!!

こうなったら何もかも・・・ええ、私は噛み千切ってでも逃げてやるわーっ!!

そうよ、私がこんな所で死んでたまるものですか!!

まだ私は恋だってマトモにしたことがないんだからーっ!!!

くっ、絶対に思い通りにはさせない。

見ていなさいよ・・・ウザク!!

あんたなんて!あんたなんてええええええーッ!!


(〜終〜)

空色トップ  ソラコト  ランキング  web拍手  Amazon  Rakuten

<<リトバスEX クド おっぱいマウスパッド | 空色ホームへ | TVアニメ コードギアス 反逆のルルーシュ R2 第11話「想い の 力」 感想>>
コメント
コメントの投稿(コメントについて)
(空色へのコメントは大歓迎。出来る限りお返事も書かせて頂きます。けど内容によっては削除する場合も☆)

NAME:

MAIL:

URL:

COMMENT:

PASS:

SECRET: 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック(トラバについて)
(空色へのトラバは現在バリアが掛けられております。送信確認できないものや宣伝などはほぼまっさつだよ☆)
トラックバックURL
http://yukimisora.blog29.fc2.com/tb.php/3113-a0e55768

| 空色ホームへ |