そらから。 〜so la ka ra〜 ゆかり/image.1 「木漏れ日の並木道」
(そらから。 〜so la ka ra〜 ゆかり/image.1 「木漏れ日の並木道」)
休み時間、
今日も「私」は、
あなたを見ていた。
そっと、
中庭から続いている、
木漏れ日の並木道。
視線の先にいるあなた、
とても綺麗。
私なんか、
とてもあなたにかなわない。
どうしてあなた、
そんなに輝く笑顔を、
誰にでも向けられるの。
そんなこと、
私にはとても無理だと思うから。
眩しかった、
あの時のことが、
胸の中でせつなくて。
なのに、
私はあなたと、
ちゃんとお話もしたことがなくって。
ただ、そっと、
こうして見つめているのが、
こんなにも寂しいんだと、
気付いてしまった。
いつか、
この木陰から、
陽の当たる場所へ。
木漏れ日をすり抜けて、
手を伸ばしたい。
この手は翼となって、
あなたの元まで、
飛んでいけるかな。
なのに、
私にはそんな勇気が、
どうしても出てこなくって。
だから、
今もこうして、
あなただけ見つめている。
ずっと、
夢のような、
ものとして。
私は、
そんな私が、
大嫌い。
眩しいあなた。
どうか、
私のこと
見つけたりなんか、
しないでください。
木漏れ日の並木道。
私はここで。
あなたの姿を見つめていた。
そんな日のこと。
そんな休み時間のこと。
(ゆかり/image.1 「木漏れ日の並木道」 〜終〜)
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